みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『最後の恋』 伊坂 幸太郎他

 

最後の恋 MEN’S―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)
 

おすすめ ★★★☆☆

 

忘れられない恋。。女にはわからない、愛すべき男心。。だそうです。


「僕の舟」伊坂 幸太郎 

50年前銀座通りで出会った男性の行方を探偵・黒澤に依頼。。たった四日間だけの恋。。寝たきりの夫の看病をする妻の遠い昔の思い出が意外な結末に。。(偶然過ぎる奇跡。。伊坂さんらしい。。ところで、黒澤さんってあの泥棒の黒澤さん?って所がひっかかった。。💭)


「3コデ5ドル」 越谷 オサム

切り花を買いに来る日本人観光客女性・ケイコ(仮名)に恋をするジョン。。日本語を勉強し、仲良くなるが、彼女はただの観光ではなく目的は悲しい現実だった。。(なぜか控えめ女性はケイコと仮名をするアダルトショップ店長・ポノレノ。。根拠はなさそう笑)


「水曜日の南階段はきれい」 朝井 リョウ

軽音部の神谷光太郎は、将来の夢はM大の憧れのバンドサークルに入ること。。いつも水曜日に南階段をきれいに掃除する夕子さんに英語を習う。。クラスで地味な夕子さんがなぜ、水曜日に南階段を掃除するのか?

(この話が一番好き。小声で早口で努力家の目立たない夕子さん。。人気者の男子は惹かれそうな女子ね。。彼女の夢や掃除をする理由。。青春だぁ。。💕)


「イルカの恋」石田 衣良

東京で、仕事と恋を失ったあゆみは実家の葉山に戻り、カフェで働くこととなる。カフェオーナー・祐介と恋人・千尋。。月に数回お酒に溺れる千尋。二人の間には深い事情がある様子。。(あゆみのこれからを思うと、、とても辛い)


「桜に小禽」 橋本 紡

同棲していた2人が、別れ、引っ越しをする日。2人の出会いから幸せだった頃を振り返る。。(まだやり直せそうな2人だけど、、人生は恋だけではないのだ)


「エンドロールは最後まで」 荻原 浩

結婚しないと決めた女が一人で過ごす映画館。。帰りの牛丼屋さんで、声を掛けられた男と恋をする。。理想の男性のようだが、、なんだか怪しい方向に。。(男が女にお金の話をする時点で、、アウトでは?)


「七月の真っ青な空に」 白石 一文

犬猫の里親探しのボランティアをする蓮。猫の里親として、イラストレーターの徳永と出会う。お互い、婚約者、妻と死別をされる過去が。。心が死んだまま生きる2人。。(心も生きてる。。地道に。。)

 

ふと思う。。どの男性もどこか頼りなくて、、少し弱い。。そういう男性を支える女性。。これが理想の女性なのかも。。

男性って、、過去の恋愛を美しく保存しているのかもしれないね。。