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話を要約すると、、、
巨大な人工知能を持つJR統合知性体を導入した駅たち。。横浜駅だけ暴走してしまい、謎の伝染が発症(構造遺伝界)し、自己増殖をしてしまう。200年経ち、本州99%が横浜駅となる。エキナカ(横浜駅内)と外の世界に分かれる。北海道と九州、四国はまだ侵略されず、JR北日本とJR福岡は侵略阻止の為に戦う。
三島ヒロト(横浜駅外在住)はエキナカ追放者から18きっぷ(エキナカ期間限定切符)を手渡され、エキナカの旅を決意。旅の前に隣に住む謎の老人・教授から「42番出口に行け」と言われ、漠然と目指す。
旅の途中で出会う子供型アンドロイド(JR北日本が開発したエキナカ情報収集ロボット)やキセル同盟元リーダー・ケイハ(スイカネットのネットワーク情報の裏操作を行う技術者)との協力を得て、自動改札(エキナカを執り仕切るロボット)や駅員(警察的立場?)から逃れ、目的地に向かう。42番出口には何があるのかな?
【感想】
「構造遺伝界キャンセラー」「冬戦争」「ユキエさん」「スイカネットノード」など、解明困難なワードがたくさんあったのでメモしながら読んでたら、時間がかかりました。。しかも物語の最後に解説文が付いてた。。(゚ω゚)💦後ろ、要チェックね。。
「エスカレーターが自然に生える」世界だからね。。理解しなくてもいんだけど、、気になっちゃって、立ち止まっちゃうの。
「横浜駅は永遠に完成しない日本のサクラダ・ファミリアだ」って事からこんな話ができるなんて、、小説はすごい。
【ここからはメモ】
主人公・三島ヒロト...横浜駅外の九十九段下在住。キセル同盟という組織に所属するエキナカ(横浜駅内)追放者(東山)から18きっぷ(5日間期間限定でエキナカに滞在できる)を手渡され、エキナカの旅を決意。旅の前に隣に住む謎の老人(教授と呼ばれている)から「42番出口に行け」と言われ、漠然と目指す。
ネップシャマイ...子供型アンドロイド。JR北日本が開発したエキナカ情報収集ロボット。エキナカ内の6歳以下Suica導入免除システムを利用する為に子供型。
二条ケイハ...キセル同盟リーダー。甲府在住。電化製品の修理請負業を営みながら、スイカネットへ介入し情報操作を行い自動改札の行動支配をする技術者)
久保トシル...九州への横浜駅侵略を阻止するJR福岡の技術部門の職員。武器を盗み出し、四国に逃げ込む事を企む
ハイクンテレケ...JR北日本のアンドロイド。特別仕様ボディ。走るのが速い。エキナカへの潜入工作員。主な任務は情報収集とスカイネットのノード獲得。
「横浜駅増殖」自己増殖開始、本州ほぼ飲み込む。原因不明。
「構造遺伝界」コンクリートやプラスチックなど、固体物質に感染。大きい物質ほど維持されやすい。仕組みは謎。
「自動改札」エキナカを執り仕切るロボット。エキナカ内での暴力行為を行うと即追放など。人間に恐れられている。
「18キップ」期限付きSuica
「Suika導入」6歳になる前にSuicaを導入しないと横浜駅から追い出される。お高い値段。
「キャンセラー」構造遺伝界を一時的に消す機械?
「冬戦争」西暦末期の国同士の戦争。
「キセル同盟」構造遺伝界に対抗し、横浜駅の支配から解放される運動をする人々
「JR統合知性体」日本鉄道ネットワークの基礎。巨大人工知能。
「ユキエさん」JR北日本技術部門最高責任者。。謎の人物?
「42番出口」ここには、何があるのかな?
「位置情報」スイカネットで記録されている個々の位置情報。Suica導入後からの履歴を見ることができる。