おすすめ ★★★★☆
【内容紹介】
家にも学校にも居場所を見出せず、自分を愛せずにいる14歳の少女。茉莉。かつて最愛の人を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた画家・歩太。20歳年上の歩太と出会い、茉莉は生まれて初めて心安らぐ居場所を手にする。二人はともに「再生」への道を歩むが、幸福な時間はある事件によって大きく歪められ―。いま贈る、終わりにして始まりの物語。『天使の卵』から20年、ついに感動の最終章。
【感想】
天使シリーズ最終章。
10年以上前に『天使の卵』を読み、7年前に『天使の梯子』を読み、、やっと最終章を読む。。
歩太、夏姫、慎一、歩太ママ、春妃(思い出の中)の登場で、、じんわり懐かしさが込み上げる。。今回、加わった新たな登場人物。
祖母から「母親譲りのいやらしい子」と言われ続けて育った茉莉。母が出て行き、祖母が亡くなり、父親から避けられ、父在宅時、外鍵を掛けられ顔を合わせない異常な生活を送る。。それでも、父のために家事をする健気な茉莉。家にも学校にも自分の居場所がない茉莉はタクヤという不良少年と付き合い、危険な世界(最悪過ぎて、、心砕けるよ)に...。
茉莉が歩太たちと出会い、交流する事で、、本当の自分の居場所を見つけ、歩太も20年前の悲しみから、やっと前に進むことができたこと。。そんな歩太を見守り続けた夏姫たちの想い。。今読んで良かった。。年月をかけて読んだことにより、よりリアリティに感じられ、わたしにも安堵を与えてくれる最終章でした。。
歩太が茉莉の入れたお茶を飲んで一言。
「スーパーの安い煎茶を、ここまでおいしく淹れられる中学生って無敵だよね」
ここ、、わたしのキュン所でした💕(いらない情報、ごめんなさい笑)