みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『仏果を得ず』 三浦 しをん

 

仏果を得ず (双葉文庫)

仏果を得ず (双葉文庫)

 

 おすすめ ★★★★★

 

【内容紹介】

文楽に情熱を傾ける若手大夫の奮闘を描く青春小説。健は大夫の人間国宝・銀大夫を師匠にもつ。ある日師匠から、技芸員から「変わり者」と噂される三味線、兎一郎と組むように言われる。不安と戸惑いを覚えながら稽古に臨むが、案の定、兎一郎は全く違う演目をひき始める……

 

【感想】

文楽。。全く知らない世界だけど、自分にとっての一番大事なものに全力で取りかかれる事は幸せな事だと思う。。

修学旅行先で文楽義太夫)に魅了された健が、師匠、兄弟子に振り回されながら、日々芸の道に突き進む。。師匠からいきなり「兎一郎と組みぃ」と言われ、戸惑う健。義太夫と三味線は夫婦の様なもの。。「実力はあるが変人」の兎一兄さんと夫婦になれるか、、奮闘。
小学校に文楽指導ボランティアをしてる健とミラちゃん(女流義太夫を目指す)の交流も微笑ましい。一目惚れした女性との恋愛に溺れる時もあり、、ミラちゃんと恋人との三角関係に悩む恋愛バタバタ劇もあり。。私生活での人との関わりで人物(役)の性根を掴み、役作りに励む。。何でも芸の肥やしね。。謎の兎一兄さんの秘密もちらほら、、暴かれ、、気づけば、1ページを開く前の「これ、、読めるかなぁ?」という不安が消され、一気読みでした😊📖🎶
ミラちゃんのお話を読みたいなぁ❣️