みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『木漏れ日に泳ぐ魚』 恩田 陸

 

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

 

 おすすめ ★★★☆☆

 

【内容紹介】

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。

 

【感想】

1枚の写真についての物語でもあり、ある男の死を巡る謎についての物語でもあり、山の話でもあり、、そして、一組の男女の別離の話でもある。。

男女が引越しをする前夜。。別れの時を過ごす。。お互いがあの男を殺したのではないか?今夜、告白させることができるか?男女の心理攻防戦という長い夜が始まる。。...
部屋の一室、お互いの疑心を悟られず、男女が思い出話を話す。。2人の曖昧な記憶を辿るうちに予想外の真実が暴かれる。。

何を書いても、ネタバレしてしまうお話。。ミステリーのような。。ミステリー?のような、、早い段階で色んな事実が発覚。真実も早めにわかります。。愛の話に突入してました。。謎の真実が気になり、一気読みしていたら、、謎より興味深い、、愛の物語でした。最初の吸引力は凄かったです。。一気読みしました。。途中から、読む力が弱まりましたが、話が盛りだくさんなので、もう少しシンプルにまとまってもいいかなぁと思いました。