みみの無趣味な故に・・・

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『院内カフェ』 中島 たい子

 

院内カフェ

院内カフェ

 

 おすすめ ★★★★☆

【内容紹介】

受診するほど病気じゃない。入院するほど病んでない。けれど、どこか不安な私たちは、あのカフェで、病院の傍らにいることで、癒されている。過去にあそこで「何かが良くなった」経験があるからだ。『漢方小説』から10年。新たな舞台は総合病院のカフェ。ふた組の中年夫婦のこころと身体と病をえがく、カフェの醸し出す温かさが流れる長編小説。

 

【感想】

総合病院にあるカフェ。
そこにやってくるお客様はみんな変わり者。
独り言を呟く男、態度の大きい医師、難病の夫と介護をする妻。土日だけバイトをする主婦兼売れない小説家。カフェの中の小さな出会いから、それぞれの悩みに向き合っていく。...

介護をする妻・朝子は両親の介護をし続け、体力、精神に疲れ果て、自分の人生は何なのか?と思い悩みながら最期まで面倒をみる。
介護から解放された朝子が襲う虚無感。「介護人」ではなくなった自分がからっぽの抜け殻のように感じられる。そんな時に、夫が難病となり介護生活へ。
朝子は夫との歩み方を深く考え、決断する。
妻から夫への手紙が、すごく考えさせられた。介護人の辛い気持ち。介護をする対象への依存。。大切に深く愛する相手だからこそ、重荷と思いたくない。ただそばにいたい。。深い愛情だなぁ。。じーん。

院内カフェ。。どんな立場の人々でも変わらず、そっと寄り添ってくれる空間。。とっても心温まるラストでした🏥