みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『蒲公英草紙 常野物語』 恩田 陸

 

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫)

 

 おすすめ ★★★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。

 

こちらを再読してる間に『エンド・ゲーム』届きました。。我慢我慢。。

膨大な書物や人物を「しまう」常野一族・春田家と村地主槇村家のほのぼの日記。。じんわり泣ける。。「運命は変わる。運命を待ってるだけではなく、こちらから歩かないと」

不思議な能力がなくても、人生の使命を背負った時点で、、過酷だし、しんどい大仕事の連続。。幸せな時だけではなくて、辛いこともある。。古き良き時代の日本の村に訪れた静かな暮らしをする穏やかな常野一族との優しい日記です。。