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みみの無趣味な故に・・・

読書、映画、ネット。。。。インドアな日々を書いてます

『囀る魚』 アンドレアス・セシェ

読書 ★★★★★

 

囀(さえず)る魚

囀(さえず)る魚

 

 おすすめ ★

 

内容(「BOOK」データベースより)

内気な青年ヤニスはアテネ旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女店主リオに出会う。めくるめく読書の愉しみ、本の構造の不思議、古典の断片―ふたりの会話が尽きることはない。しかし、それも束の間、リオはふいに消息を絶つ。彼女は本当はいったいだれなのだろう。手がかりを探すヤニスが辿り着いた世界とは?現実と虚構と謎を織り込み、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

 

主人公はアテネに住む若者ヤニス。。読書に魅了される本好き。
冒頭では、本好きが体感する本へのワクワク感。読書の喜びが描かれてる。

ヨーロッパの歴史と共に本の歴史も動く。そんな中、ヤニスが訪れたリオという女性が営む不思議な本屋。リオとの出会いがヤニスの大きな運命を変えることに。。。

リオとヤニスが色々な本の話をする。。その会話が心に沁みた。。。たった1冊の本で歴史を変えるほどの影響力。。悲劇をもたらす本もあり。。喜びを与える本もある。。本がこの世になかったら?書物はわたしたちに指針を示す。。
本の始めの1行にどんな想いが込められているか。静かな世界、混沌した世界、激しい怒涛の世界を思わせる言葉、結末を思わせる直接的な言葉など、これから想像を掻き立てる物語の始まり。

表紙が扉だとしたら、次にある扉。献辞への意味。。。などなど本好きにとってはたまらない会話を繰り広げている。ここだけでも十分楽しめた。

 

そして物語が進むとリオの突然の失踪。。海で出会う少女。。失踪後に現れた謎の男。。。シェイクスピアエドガー・アラン・ポーコナン・ドイルの謎の死。。このヒントを与えられたヤニス。

「多くの謎を解く鍵は想像力」
ヤニスが辿り着いた先は、、、。

 

虚の世界にさまよいがちなわたし、、、確かに実の世界での方向性を無意識に示してくれる。。
本の楽しさ、怖さが、、描かれてた。。
なんとなく、、わかる。。囀らない魚を囀ると思わせる。。。想像の世界が無限に広がっていく不思議な話でした。