みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ラバー・ソウル』 井上 夢人

 

ラバー・ソウル (講談社文庫)

ラバー・ソウル (講談社文庫)

 

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内容(「BOOK」データベースより)

幼い頃から友だちがいたことはなかった。両親からも顔をそむけられていた。36年間女性にも無縁だった。何度も自殺を試みた―そんな鈴木誠と社会の唯一の繋がりは、洋楽専門誌でのマニアをも唸らせるビートルズ評論だった。その撮影で、鈴木は美しきモデル、美縞絵里と出会う。心が震える、衝撃のサスペンス。

 

36歳鈴木誠。。容貌の醜態から人と接する事を拒み、洋楽をこよなく愛し、家の中で暮らす日々。そんな彼に洋楽専門誌から評論の依頼が。。彼の社会への一歩。。。評論の仕事をしている内にモデル美縞絵里と出会い、心惹かれてしまう。彼の純愛がストーカーへ変貌してしまい、、、というお話。序盤から中盤まで、ストーカーの心理の怖さを見せつけられる。。読みやすさと面白さの罠にハマってしまった。。。中盤から終りまで止める事ができない。。気づけば、夜中。もう少しで終わるよねって残り100ページ以上ある。。。内容より怖い。。やめられない止まらない。。最後まで読んだ時、、切なさが心を打ち砕き、読後少し興奮状態。。あと3時間後に起きないと。。。

 

各章がビートルズのタイトルになってます。最後にこの理由もわかります。ビートルズファンの人は違った楽しみもあるのかもね。