みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『眉山』  さだ まさし

 

眉山 (幻冬舎文庫)

眉山 (幻冬舎文庫)

 

 おすすめ ★★

 

内容(「BOOK」データベースより)

東京で働く咲子は、故郷の徳島で一人暮らす母が末期癌で数ヶ月の命と告知される。徳島に滞在し、母を看取ろうと決心した矢先、咲子は母が自分に黙って「献体」を申し込んでいたことを知る。それはなぜなのか?やがて咲子は、まだ会ったことのない父の存在と、母の想いに辿り着く―。毅然と生きてきた女性の切なく苦しい愛が胸をうつ長篇小説。

 

作家のさだまさしさんは初めまして。です。

徳島の阿波踊りの情景が話の時々に描かれて頭の中に音が流れながら話が進んでいく。。
この感覚が不思議。

末期の癌で余命数ヶ月の母・龍子と過ごす娘・咲子、、「献体」を申し込む母と会ったことのない父の存在。。が咲子に動揺を与える。

ラストの阿波踊りが盛り上がっている中の母の凛とした姿。涙が出る。母にこれをされたら、わたし震えるな。

献体の理由が母の箱で明らかになる。。この潔さと女の貫き方。。かっこいい。。
死後も女として生きる(矛盾?)
感動しちゃった。