みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『眠り人形』 向田 邦子

 

眠り人形 (文春文庫)

眠り人形 (文春文庫)

 

 おすすめ ★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

美しい姉と、その陰でいつも損な役まわりを演じてきた妹。だが、大人になってヒロインと脇役という立場は逆転してしまう。心にわだかまりを持つ姉妹それぞれに、ある日、大事件がふりかかる。姉妹の屈折した肉親愛をほのぼのと描く表題作の他、向田ドラマの秀作「花嫁」「当節結婚の条件」の三篇を収録。

 

表題作の「眠り人形」は美しい姉といたって普通なのに損な妹のお話。
結婚後、姉は経営不振の夫に悩まされ、商売で成功する妹夫婦。立場が逆転してしまい、姉妹の間が微妙な関係。姉夫婦に大事件が起こり、姉妹の関係性に異変が。。

「花嫁」このお話が好き。。60過ぎの母が嫁いでいくお話。。夫に先立たれ、数年。命日の日に「結婚する」と言われる息子と娘。
最初は戸惑うが、、母が恋する女として綺麗に変化していく様子と余生を思い、花嫁として送り出そうとするお話。花嫁なんだけど、所帯染みてて、何とも可愛らしいお母さんです。

恋をすると女はいくつになっても綺麗になっていくのかぁ。。恋したいなぁ。。