みみの無趣味な故に・・・

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『まゆみのマーチ』  重松 清

 

まゆみのマーチ―自選短編集・女子編 (新潮文庫)

まゆみのマーチ―自選短編集・女子編 (新潮文庫)

 

 おすすめ ★☆

内容(「BOOK」データベースより)

まゆみは、歌が大好きな女の子だった。小学校の授業中も歌を口ずさむ娘を、母は決して叱らなかった。だが、担任教師の指導がきっかけで、まゆみは学校に通えなくなってしまう。そのとき母が伝えたことは―表題作のほか、いじめに巻き込まれた少女の孤独な闘いを描く「ワニとハブとひょうたん池で」などを含む著者自身が選んだ重松清入門の一冊。新作「また次の春へ」を特別収録。

 

著者自選短編集女子編
(男子編は『卒業ホームラン』

表題作「まゆみのマーチ」は母が危篤状態と聞き、駆けつけた兄と妹まゆみ。
子供の頃から優秀だった両親自慢の兄。歌が大好きで場所を選ばず歌ってしまい小学校では問題児となってしまう、まゆみ。居場所をなくすまゆみは不登校に。。兄は何もしない母を軽蔑していく。

現在、兄の息子が不登校。父としてしなければならないのは、どういう態度なのか。。悩みあらゆる手を尽くしても状況が良くならず。まゆみが不登校だった時にした母の行動をまゆみから初めて聞かされる。母が最後に伝えてくれた事。。とは?

カーネーション」というお話がとても好き。電車の網棚に置いてある一輪のカーネーション。。そのカーネーションを眺める人々のそれぞれの「母」に対する想いが溢れて行く。

その他、いじめに遭っている女子の戦い、偉大すぎる父親が息子と娘の本音を聞いた時の戸惑いと思いがけない行動。

「がんばれ」「大丈夫」「力になるよ」「がんばらなくてもいいよ」って言葉は簡単に出るけど。。。「好きだよ」って伝える事の大切さと難しさ。。親子関係は複雑なような、単純なような。