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みみの無趣味な故に・・・

読書、映画、ネット。。。。インドアな日々を書いてます

『黒と茶の幻想』 恩田 陸

 

黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

 

 

黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)

 

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内容紹介

美しい謎が去来する永遠の島を目指して太古の森をいだく島へ――学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理(ゆうり)を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。

 

同級生だった男女4人(利枝子、彰彦、蒔生、節子)がほんの一言から世界遺産のY島に旅行することになる。旅先でそれぞれの「美しい謎」を出し合い解明しながら、目的の場所を目指す。本当のミステリーは「過去」にある。。それぞれの心の奥に存在する「梶原憂理」彼女はこの中の誰かに殺されたのか?

 

美男美女が美しい島で旅をして美しい謎解きを楽しむ。優雅な旅ね。

利枝子の章では学生時代の恋人蒔生が離婚をする事を聞く利枝子。当時別れの原因でもある大学時代の親友「梶原憂理」との関係に疑問を抱き始める。「梶原憂理」は蒔生に殺されたのか?

彰彦の章では姉・紫織に振り回される過去と高校時代の親友・友紀の不審死の謎。遠い親戚「梶原憂理」は本当に死んでいるのか?

蒔生の章では過去の女性関係や結婚生活を振り返り、自分との対面、「梶原憂理」との過去の真実が明かされる。

節子の章では節子の人間性、現在の環境、心境、存在意義。旅の終わりが近づく。。。。

 

私が一番興味を抱いた章は最後の節子。彼女は最初から最後まで話の中心にはいたが、とても異質な存在だった。キーとなる「梶原憂理」との絡みもなく、彰彦、利枝子、蒔生の微妙な三角関係にも関わっていない。。しかしこの旅では必要な存在感を示してる。最大の謎「梶原憂理」が解決してから彼女の章に移る所もとても良く、深く読みたいと思わせる。。うまいな。

最後に・・・

読む前に蒔生ファンの方がいて、そちらも興味を傾けながら読んでいたら、、、わかる。。わたしもこういう方に弱い。

「蒔生は優しい」けど「冷たい」

気が利く人だから、とても素敵な第一印象なのに、その課題評価が裏目に出て、思ったより冷たいわね。。って人。いますね。そして常に自分本位で自分に正直に生きる。。。そこに振り回されていく。。わかる。。。わたしも惹かれました。

装丁がお好みだったので、単行本を選びました。

持ち運べないし、、重いので、おすすめできません。ぜひ文庫本を。