みみの無趣味な故に・・・

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『蛇行する川のほとり』 恩田 陸

 

蛇行する川のほとり (集英社文庫)

蛇行する川のほとり (集英社文庫)

 

 おすすめ ★★☆

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

演劇祭の舞台装置を描くため、高校美術部の先輩、香澄の家での夏合宿に誘われた毬子。憧れの香澄と芳野からの申し出に有頂天になるが、それもつかの間だった。その家ではかつて不幸な事件があった。何か秘密を共有しているようなふたりに、毬子はだんだんと疑心暗鬼になっていく。そして忘れたはずの、あの夏の記憶がよみがえる。少女時代の残酷なほどのはかなさ、美しさを克明に描き出す。

 

恩田陸らしい「少女」の描き方。好きだわ。

 

香澄は少女でもあり、大人でもあり、天使であり、悪魔でもある。。すべての要素を持ち揃えた女性が憧れてしまう存在。芳野はふわふわした軽やかで明るい女性。香澄の親友と周りに思われているが、香澄とは離れられない関係。毬子は二人に憧れを抱く後輩。憧れの先輩達と過ごす夏合宿に浮かれていたが、思わぬ事実を突き付けられ、忘れていた記憶を思い出す。。それぞれに秘密があるが本当の真相はわからないまま、物語は進行していく。

毬子の主観から始まり、芳野、真魚子(毬子の友達)の章が続き、最終章で真実へ。

それぞれの少女達の奥底にある想い。。気持ちわかるわ。

作者のあとがきで書かれていた女子の役割。わたしも女子校育ちなので、とてもわかる。優等生、スポーツのできる活発な子、誰からも好かれる人気者、口には言えない影の人気者、少し大人びた雰囲気のある子、、、普通の子(わたしが属する役割)。。。そういう役割を持ったどんな少女たちの中にもある開けてはならないパンドラの箱。。。だから女は奥深くて謎めいて素敵な生き物。。だとわたしはいつも思う。

 

女は一晩で少女から大人になる不思議な生き物。大人になる前のほんのひとときの儚い一瞬が描かれていました。