みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『家守』   歌野 晶午

 

家守 (角川文庫)

家守 (角川文庫)

 

 おすすめ ★★★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

九州から東京の一軒家に越してきた夫婦。間もなく妻が「誰かの目を感じる」と訴えだした。原因を探る夫がネットから見つけてきたのは、かつてその家で、凄惨な一家惨殺事件が起こったという記事だった。その日から、妻の様子がおかしくなり…。(「転居先不明」)密室で発見された主婦の死体が思わぬ事件を暴き出す表題作など、5つの「家」にまつわる人の悪意と謎。読者の予想を必ず裏切る、衝撃のミステリ!

家族とは閉鎖的な集合体。少しのズレがとても恐ろしい惨劇を招く。。。かもしれない。家族や家庭はタブーな領域であり、どのご家庭にも墓場まで話はあるのでは?この5つの短編は開けてはならない家族の秘密から巻き起こる、とってもブラックなお話ばかり。意表を突かれるラストには楽しめた。