おすすめ ★★☆☆☆
内容紹介
一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。
たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。
京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。
『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
『楽園のカンヴァス』や『ジヴェルニーの食卓』のような絵画の世界を堪能しようと思ったら、思い描いていたのと全く違かった。京都の情景、言葉、風流は楽しめたが、菜穂の図太さ、旦那のどうしようもなさ、菜穂ママ・克子のイタさ、菜穂パパと旦那パパの他力本願さなどなど、登場人物がひどすぎる笑。。。特に旦那がおバカ過ぎてそれはそれで面白かった。原田マハはまだ数冊しか読んでないが、こんな泥沼ドラマもあるのね。