みみの無趣味な故に・・・

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『短編工場』

 

短編工場 (集英社文庫)

短編工場 (集英社文庫)

 

 おすすめ ★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」に掲載された短編作品から、とびきりの12編を集英社文庫編集部が厳選しました。

 

有名な作家ばかりで安定した短編集と思い、買ってみた。半分は読んだ事のあるお話だったが、再読しても面白かった。再読の中で一番好きなのは乙一の「陽だまりの詩」

男は心を持つロボットを作り、自分が死んだ時に墓に埋めてほしいと頼む。「死」という物がどのようなものかをわからないロボットが心が育っていく内に理解していくというとても切ない話。私も死に対して心を動かされた話だった事を思い出す。

初めて読んだ熊谷達也の「川崎船」は北に住む漁師の親子の話。これからの時代は機械船と意気揚々とする息子と、手漕きをやめない父との2世代親子のよくある話。船頭を初めて務める息子の漁のシーンは海上での迫力と緊張感でとても興奮した。そして父の想い。凄く感動してしまった。

短編集は出会いの場に似ている。一つも自分に合わないと残念だが、素晴らしい作家に会うと幸せな気分になる。