みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『そして父になる』

 

 おすすめ ★☆☆

 

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

福山雅治主演、是枝裕和監督による感動作。大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多。自分は人生の勝ち組だと信じて疑っていなかった彼は、ある日息子が病院で取り違えられた他人の子どもだったことを知る。

 

もしや自分の子ではないのでは?と男親は思う事があるかもしれない。女は自分で産んでるから自分の子である確信はある。でも取り違いという事実がわかると信じていたものが崩れ、対処もできず途方に暮れ、思い悩むであろう。と女目線で観てしまう。しかし、この映画は父と子の話である。子供の交換に意欲的な野々宮。新しい息子と再出発をし、少しずつ父になろうとする。しかし野々宮がある物を見て、父親の感情が溢れだす。難しいテーマを綺麗に作り上げているので、あまり重苦しく感じられない映画だった。