みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『下町ロケット』  池井戸 潤

下町ロケット

下町ロケット

  

おすすめ★★★★★

 

内容(「BOOK」データベースより)

取引先大企業「来月末までで取引終了にしてくれ」メインバンク「そもそも会社の存続が無理」ライバル大手企業「特許侵害で訴えたら、…どれだけ耐えられる?」帝国重工「子会社にしてしまえば技術も特許も自由に使える」―佃製作所、まさに崖っプチ。

 

これでもかと襲いかかってくる大手の攻撃に中小企業の社員一丸となって必死で戦ってる姿に、不覚にも泣いてしまいました。 社長、経理部長、営業部長、技術者、若手社員。全ての人達の気持ちが痛いほどわかります。 今の時代は大手、中小、零細と安住の地なんてない。この崖っぷち企業が幾多の困難を乗り越えていくのが、まさに下町ドリーム! ・・・でも現実は・・・って考えると、こんなにタイミング良く好転していく事はないと思うし、夢のまた夢のようなお話。とはいえ、本の中の世界。夢のような話のおかげでスカッとした気持ちになりました。