おすすめ ★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
オズワルトにされた青柳君は必死に逃げる。周りの人が青柳君を必死に助ける。青柳親父は叫ぶ「逃げろ」と。(親父さん、すごく泣かせるよ)とにかくよくできたお話だ。読むスピードがどんどん速くなる。首相が暗殺される理由は???青柳君が嵌められちゃった理由は???なんて事はよくわからなくたって陥れらたんだから逃げるしかない。そして逃げ切れるのか???
面白かった。「たいへん、よくできました」