おすすめ ★★★☆☆
内容紹介
ロシアで見つかった、ただ一人の日本人残留孤児。満州、ソ連、日本…六十年の時を経て、戦争で損なわれた「私」を探す旅がはじまる。圧倒的なスケールで描かれる魂の救済、そして究極の愛。感動の超大作。
満州、ソ連、残留孤児、読みなれていないお話でもある前に、この作者の本を手にしたのは初めて。美しい表紙に惹かれ読んでみたいと思い、ゆっくりではあるが読み終えた。歴史背景をもう少し勉強してから読むと違った感想が浮かぶんだろうが、やはり音楽、文化、芸術に着目してしまう自分が情けない。言葉が作詞家さんだからか美しい。物語というより芸術作品を目にしたような気分である。