みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『疾走』  重松 清

 

 

疾走 上 (角川文庫)

疾走 上 (角川文庫)

 

 

疾走 下 (角川文庫)

疾走 下 (角川文庫)

 

 おすすめ ★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。

 

話が進むにつれシュウジの運命が過酷過ぎる。重すぎる内容に途中、辛くなることしばしば。後半はいたたまれなくなる場面にこの表紙の意味がわかったような気がする。