みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『パワー・オフ』  井上 夢人

 

パワー・オフ (集英社文庫)

パワー・オフ (集英社文庫)

 

 おすすめ ★★☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

高校の実習の授業中、コンピュータ制御されたドリルの刃が生徒の掌を貫いた。モニター画面には、「おきのどくさま…」というメッセージが表示されていた。次々と事件を起こすこの新型ウィルスをめぐって、プログラマ、人工生命研究者、パソコン通信の事務局スタッフなど、さまざまな人びとが動き始める。進化する人工生命をめぐる「今」を描く。

 

これは!!面白かった。コンピューターの知識がすごい。私もプログラマの仕事をしていたので、とても興味深い内容であった。当時ネット環境がまだ不安定な時代だった事を考えると現実的に起こっても不思議ではない。特にコンピューターに詳しくなくても世の中はネット社会なので読みやすいと思う。コンピュータの恐怖を味わえるのではないだろうか?