おすすめ ★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。男たちの矜持がぶつかりあう表題作(第53回日本推理作家協会賞受賞作)ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など珠玉の四篇を収録。
表題作の「動機」は三十冊の警察手帳を隠さなければならなかった動機にちょっと感動した。一番面白かったのは「逆転の夏」この作品だけは★5つにしたい。大筋の内容は元殺人者が殺人依頼をされる。しかし狙われたのは自分だった。でもこれだけではない人間ドラマが凝縮されています。加害者と被害者のそれぞれの苦しみ、生き地獄、社会復帰への道の困難さ。すべてが痛いほど伝わる短編でした。