みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『ブラインドネス』

おすすめ度 ★★☆☆☆

ストーリー

始まりは一人の日本人男性だった。突然目の前が真っ白になり完全に失明する謎の伝染病は、彼の発症を皮切りに爆発的な勢いで拡がっていく。有効な治療法のない中、政府がとった政策は感染者の強制隔離だった。次々と収容所に集められていく人々。最初に失明した日本人とその妻、彼を診察した医者や売春婦、黒い眼帯の老人、幼い少年・・・。そしてその中にただ一人"見えている"女がいた。なぜか発症を免れたが、夫の身を案じて紛れ込んだ医者の妻だった。収容所は軍によって厳しく監視され、食料や薬品の要求もままならず、衛生状態も日増しに悪化していった。感染者の不安はやがて苛立ちへと変わり、所内の秩序は崩壊してゆく。生き残るのは果たして誰なのか―?

 

心が萎えていく映画でした。いきなり失明したらパニックになるのは想定できますし、隔離病棟に強制的に入れられれば、支配する者が出てくるのもよくある話です。その中で、たった一人だけ目が“見える”女性がいます。献身的な女性で、一人で他の人達の世話をするのですが、相当心が強くないとやっていけないですよね。

さてさてそんな中、隔離病棟が荒れ始めるのです。“見える”という武器で、どうにかできたんじゃないのか?そもそもなぜ男女別ではないのか?という疑問を持ちながら観てたら案の定、お粗末な結果に。それにしても人間って食欲と性欲には勝てないんですかね。女子にしたら、嫌なシーンがいっぱいありますよ。1つだけ言っておきたいのは、医学的になぜ失明したのか、たった一人だけなぜ見えるのかというのは全く解決しないので、そこらへんは期待しないで観て下さい。女がウィルスを持ってるんじゃ?・・・なんて思ったりしてはいけません(私が序盤から持ってた予想)。はっきり言ってそんな話ではありません。ちなみに日本の俳優さんが出てますが、微妙な演技で苦笑しました。