- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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おすすめ度 ★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
テレビ局に勤める早川俊平はある日公園で耳の不自由な女性と出会う。取材で人の声を集める俊平と、音のない世界で暮らす彼女。やがて恋に落ちる二人だが。
彼女との会話がメモ帳のやりとりだけで、特に語り合うわけでもない。“言葉”という物が必要な時もあれば不必要な時もあるという事に気づかされます。世の中はムダな会話で埋め尽くされてますよね。筆談というのはだらだらした会話を省きます。特に俊平のような会話を職業としている人は心惹かれていくのではないか。コミュニケーションはとても大切。だけどくだらない事をずっとしゃべってるよりも重みのある一言にはかなわないと思っちゃったわけです。
私が読んだお気に入りの部分は“神様”のくだり。どこに“神様”がいるかはわからないから、用心しなくてはいけません。