みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『アヒルと鴨とコインロッカー』  伊坂 幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)

おすすめ度 ★★★☆☆

 

内容(「BOOK」データベースより)

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!

 

広辞苑欲しさに「本屋を一緒に襲わないか」と誘われ、書店を襲うという内容が村上春樹の短編『パン屋再襲撃』(パン屋を襲撃する夫婦のお話)を思い出し、途中で、読んでしまいました(何度読んでもおもしろい)。いけない。伊坂幸太郎に戻りましょう。現在と2年前に話が分かれていて、現在が大学生と隣人で書店を襲う。2年前は隣人が関わった、ペット殺しの事件。その事件と現在がどう繋がっていくのか。こちらも面白い。