みみの無趣味な故に・・・

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『オリンピックの身代金』   奥田 英朗

オリンピックの身代金

オリンピックの身代金

おすすめ度 ★★★★★

 

内容(「BOOK」データベースより)

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。

 

重いです。内容もですが、本が重いです。中身も上段、下段となっており、大量の活字を目にします。でも読み出したら、止まらなくなります。寝不足になって健康に支障をきたすかもしれません。それでも読んでみてください。超おもしろいです!!昭和39年、この時代の日本は東京オリンピックを成功させるために必死だったようです。(その後、高度成長期に突入して、うらやましい位、豊かな日本になってバブルはじけちゃうんですよね。)主な登場人物。オリンピックを人質にして国家と戦う東大生。警察官僚の父を持つテレビ局に勤める次男坊。オリンピックを成功させるために休み無く犯人を追いかける刑事。それぞれの主観で1日1日の出来事が書かれてます。ある1日の刑事達の捜査が描かれ、次は犯人側の行動が描かれ、そうかと思うと、次男が独自で東大生を追ってたり・・・(そりゃボリュームも多くなるわけですよ。)。この時代の格差というのが、確かに厳しいですけど、現在は経済不振でいくらかこの時代のような感じなんではないんでしょうか?東大という将来成功する側にいる人間が、わざわざ自ら底辺の世界に入って、オリンピックで浮かれまくっている東京とその下で命落としながら、安い賃金で働かされている出稼ぎの人たちの不公平さに怒り心頭になり、東京オリンピックを人質にするなんて、まさか近い将来に現実になって起きるなんてことは有り得ないですよね?そう考えると怖いですね。