みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『左岸』  江國 香織

左岸

左岸

おすすめ度 ★★★★★

 

内容(「BOOK」データベースより)

福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九―。踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験する。数々の男と別れても、いつもどこかに、影のような九がいて…。江國香織辻仁成の奏でる二重奏ふたたび。夢を信じることができるあなたに贈る柔らかな幸せの物語。

 

今年初の長編読み終わりました。『冷静と情熱のあいだ』のように女性視点で描く江國と男性視点で描く辻コンビです。まず読後、直の感想。久々の大作を読んだ達成感と、最後の2ページで560ページがムダにならなかった感動に涙が出そうになりました。このラストを読む為にみなさんもがんばって読んでみてください。 お兄ちゃん子の子供時代から、恋に落ちて、駆け落ち、直感のみで行動する少女時代、結婚、出産を経て、中年期までの茉莉の人生が描かれてます。色んな人と出会い、別れ、また出会い。そんな中、子供の頃から、ずっと一人の人がつかず離れずの距離にいて、その相手が自分の事を大切に想ってくれるってすごい幸せですよね。お兄ちゃんの最後のイタズラにものすごい感動してしまいました。もちろん九ちゃんの人生も読もうと思います。読まなきゃ意味ないので。九ちゃんの人生は詰まってそうで読み応えありそうですけど。。。辻仁成が『冷静~』しか読んだ事ないけど、苦手なんですよね。。あまり好きじゃない。。でも九ちゃん情報知りたいし。。『右岸』を読んで、『左岸』の感想が変わるかも。。がんばります。