みみの無趣味な故に・・・

読書感想、本にまつわるアレコレ話。時々映画、絵画鑑賞の感想も書いてます。

『変身』  東野 圭吾

 

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

 

 おすすめ ★★☆

 

内容紹介

世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。

 

脳移植・・・人間は脳で考え、脳に命令され体が機能していくと考えると、他人の脳が移植されると物の考え方は多少変わるのかもしれない。という事は人格も変わる?穏やかな人間に冷酷な人間の脳が移植されると性格が変化し自分が自分ではなくなる恐怖。考えただけでもゾッとする。最後に恋人を守るために現れる自分。自分も守るためにした決断。とても良い純愛ドラマでした。